シングルス1回戦の男子で26歳の杉田祐一(三菱電機)は世界ランキング107位のブラシュ・カウチチュ(スロベニア)に6-7、3-6、6-7で敗れた。

 2年連続で予選を勝ち上がった杉田はまたも4大大会初勝利に届かず「悔しい気持ちでいっぱい」と落胆した。

 第1サーブが決まる確率が51%と低く、ダブルフォールトが9本。「とにかくサーブが入らず、自分の流れにできなかった」と敗因を受け止めた。第1セットをタイブレークの末に落としたのも響き、得意のカウンター攻撃も最後まで影を潜めた。

 昨年は4大大会18度目の予選挑戦で初めて本戦に出場。「呪縛から解き放たれた」という今回は「非常にチャンスがあるドロー」と感じていた。それでもストレート負けを喫し「実力が足りなかった」と肩を落とした。