ウィンブルドン6度目のウィリアムズ姉妹対決が実現した。世界1位の妹セリーナ(33=米国)が、同59位のワトソン(英国)に6-2、4-6、7-5の薄氷の勝利で16強入りを決めると、4回戦で同16位の姉ビーナス(米国)との対決が決まった。

 セリーナは敗退まで、残り2点まで追い込まれた。最終セット4-5で相手のサーブ。マッチポイントさえなかったが、ジュースが2回で、残り2点のところで踏みとどまった。「負けると思った。もう次の日のことを考えてた」。今大会を制すれば、史上4人目の年間4大大会全制覇に王手をかける。その偉業も吹き飛びそうだったが気持ちを強く持ち、逆転につなげた。4回戦は5度の優勝を誇るビーナスとの姉妹対決だ。過去25回対戦し、セリーナの14勝11敗。セリーナは「尊敬する姉。全力でぶつかるだけ」と意気込んだ。【吉松忠弘】