競泳日本代表の瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が、ライバル萩野公介(21=東洋大)を目標に金メダルを狙う。水泳世界選手権(ロシア・カザニ)の競泳(8月2日~)に出場する日本代表チームが26日、成田空港から出発。前夜、大会を負傷欠場する萩野と都内で会った瀬戸は「テレビで応援しているから頑張ってくれと言われた。目標は公介の(日本)記録。それを意識して泳ぐ」と話した。

 小学校時代から常に萩野の背中を追って隣のコースを泳いできた。世界選手権でもW表彰台を誓っていただけに、親友の欠場に「寂しい気持ちはある」。それでも「ロンドン五輪の時は公介に力をもらった。今度は、それを返したい」と、個人メドレー2種目と200メートルバタフライの3冠獲得を目指していった。

 もう1つ、励みになるのは早大勢の活躍。4年で副将の中村克、2年の坂井聖人、1年の渡部香生子、そして3年の瀬戸と各学年に代表がいる。OBの藤井拓郎と星奈津美を加えると計6人。「みんな頑張っているから、自分も頑張れる。(400メートル個人メドレー)連覇、(坂井との)バタフライW表彰台、狙いたいですね」と話していた。