世界5位の錦織圭(25=日清食品)が今季ツアー3勝目、通算10勝目を挙げた。同18位で、今年3月のマイアミオープン準々決勝で敗れていた身長208センチのイスナー(米国)に、4-6、6-4、6-4の逆転勝ち。

 「勝ててうれしい。最高の1週間だった」。68年オープン化(プロ解禁)以降、日本男子大会初優勝を遂げるとともに、今日10日発表予定の最新世界ランキングで、自己最高位タイの4位になることが確定した。

 相手の時速230キロ前後のサーブで18本のエースをたたき込まれた。しかし、第2セットから徐々にサーブのコースを読み、得意のリターンでイスナーのサーブに圧力をかけた。「タフな試合だった。ようやく(3月の)雪辱ができた」。

 錦織は、第1セット、4-5から第1サーブが入らず。サービスゲームを落とし、イスナーに4-6と先行された。しかし、第2セットの第1ゲームで、イスナーのサービスゲームを破ると、そのまま6-4で奪いセットオール。最終セットは、第3ゲームに、当たり損ねのリターンが入るなど運もあり、イスナーのサービスゲームを破り、そのまま押し切った。

 錦織は、今週、カナダ・モントリオールで行われているロジャースカップで、マスターズ大会初優勝に挑む。