日本オリンピック委員会(JOC)は3日の常務理事会で、来年のリオデジャネイロ五輪期間中に行われる国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員選挙に、2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治(40=ミズノ)を擁立することを決めた。7日の理事会で正式決定し、室伏の立候補は3度目。

 室伏は08年北京五輪で落選し、12年ロンドン五輪では1位当選者を上回る票を集めたが、JOCの過剰な選挙活動で当選無効になった。当選すればIOC委員になる。平岡英介専務理事は「委員になればIOCの動きが的確に分かる。ロンドンでは勇み足があったが、今度はそういうことがないようにし、トップ当選に持っていきたい」と話した。

 選手の意見を五輪に反映させるための選手委員は今回、4人が改選される。