史上初の2連覇を狙うニュージーランドがジョージア(グルジア)を43-10で下し、3戦全勝で勝ち点を14に伸ばして準々決勝進出一番乗りを果たした。

 パスやキックで不用意なミスを重ねても前回王者の強さは揺るがなかった。FWとバックスが一体となった圧巻の展開力で7トライを挙げ、ニュージーランドが3連勝で準々決勝進出に一番乗り。4トライ以上に与えられるボーナス勝ち点1を加え、ハンセン監督は「出来がいい試合とは言えないが、また修正すれば本調子になるだろう」と余裕の口ぶりだった。

 開始2分に期待の星、WTBナホロの独走トライで先制し、主導権を握った。一度は7-7と追い付かれたが、8分にWTBサベアが左サイドから迫力満点の突進でトライを奪うと、17分にも左に展開して悠々とトライし、リードを広げた。

 後半はジョージアの強力FWに苦しみながら勝負どころで3トライを重ね、どこからでも得点できる底力を示した。世界歴代最多キャップを誇るフランカーのマコウ主将は「好機をたくさんつくれたが、最後のパスを何度も落としてしまった」と史上初の連覇へ反省も忘れない。「慌てる必要はない。まだ時間はあるので修正し、もっといい試合をしたい」と手綱を締めた。