2連覇に挑む世界6位の錦織圭(25=日清食品)が、過去3勝3敗と苦手としている同50位のクエリー(米国)から、初のストレート勝ちだ。第1セットをタイブレークで奪うと、7-6、6-3の1時間13分で勝ち8強入り。「とてもいい試合だった」と笑顔が広がった。

 過去6戦して、4戦がフルセット。勝った3勝すべてもフルセットで、今年のメンフィスオープン準決勝でも、5-7、7-6、7-6という薄氷の勝利だった。しかし、この日は「サービスが、最近では1番、良かった」と、1度もサービスゲームを落とさず。ブレークポイントも与えない安定さで、強打のクエリーを寄せ付けなかった。

 会見では、久々の快勝からか、持ち味の天然ぶりを発揮。記者からの質問を忘れてしまい、「頭が突然、働かなくなった。やばい」と苦笑いだった。

 準々決勝では、同14位のチリッチ(クロアチア)と同48位のジョンソン(米国)との勝者と対戦する。