女子は夏のグランプリで個人総合優勝した高梨沙羅(クラレ)が、2回合計231・5点で2度目の日本一に輝いた。1回目に最長不倒となる92メートルで首位に立ち、2回目も90メートルを飛び他選手を圧倒した。

 「まずまずのジャンプができた。ジャンプは徐々に良くなっている。スキー板も冬のものを使っているし、スムーズにシーズンに入れると思う」と手応えを口にした。

 2位は岩渕香里(松本大)。3位は昨季の世界選手権で銀メダルを獲得した伊藤有希(土屋ホーム)が入った。

 男子は伊藤謙司郎(雪印メグミルク)が、2回合計222・5点で初優勝した。1回目に93・5メートル、2回目に85メートルを飛んだ。竹内択が2位、作山憲斗(ともに北野建設)が3位に入った。葛西紀明(土屋ホーム)は、1回目に首位に立ったが、2回目は79メートルと飛距離を伸ばせず、7位だった。

 同大会はこれまで2月前後に行われていたが、W杯など海外遠征のためにトップ選手が出られないことから今季から秋に移行した。