世界7位の錦織圭(25=日清食品)が、第2セット途中で棄権した。過去5戦全敗で同9位のガスケ(フランス)に6-7、1-4となり、続く第6ゲーム途中で左脇腹の痛みを訴え、途中棄権となった。

 今季最終戦で、15日開幕のATPツアー・ファイナル出場が控えるが、錦織は「これ以上、悪くするよりは、再来週もロンドンがあるので、大事を取って止めた」と話した。

 第1セットは、レベルの高い打ち合いを見せた。自分のサービスゲームでは1度も相手にブレークポイントを与えず。相手のサービスゲームでは、7本のブレークポイントを握ったが、惜しくもすべてを逃した。タイブレークで落とし、「2セット目の初めの方から、サーブで痛みを感じていた」ことで、途中棄権となった。

 しかし、一時期の守りのプレーから「攻撃的なボールがすごく入った。自信になった」。棄権でも「収穫の方が大きかった」と、今後に向けて手応えをつかんでいた。