右肘骨折で今夏の世界選手権を欠場した萩野公介(21=東洋大)が6冠に輝いた。この日は本命の400メートル個人メドレーを4分16秒06で制し、今大会は出場7種目中6種目で優勝となった。

 萩野は来年リオデジャネイロ五輪で金メダルを狙う400メートル個人メドレーで6冠目を獲得した。タイムは昨年より約6秒遅いが「今の実力。あとは上がっていくだけ」と前を見た。課題は多いが「泳げない時に比べれば、へのかっぱ」とケガを経験し、泳げる幸せをかみしめる。27日からは高地合宿のためスペインに向かう。五輪金メダルへ「死に物狂いで頑張ろうとの気持ちを新たにした」と意義ある復帰戦となった。