完売でも空席が目立っているトップリーグの「チケット問題」で、今後は両チーム企業に分配したチケットを日本ラグビー協会が買い戻し、一般発売枚数を増やす意向であることが25日、分かった。この日の理事会で坂本典幸専務理事(57)が理事らに謝罪。関係者によると「各チームと話して、可能なものを引き取り、少しでも多くのお客さんに見てもらえるようにしないといけない」と説明した。

 13日のトップリーグ開幕戦パナソニック-サントリー戦(秩父宮)など、ラグビー人気によるファンを裏切る形が続いた。一部選手らも憤り、早期改善を求めていた。これまでは両チーム分として全体の約40%を配分してきたが、見込みよりも来場者が少なかったことが空席の一因でもあった。同専務理事は「これからは売り止めにはしない」と話し、満席になるまで当日券を販売する予定だ。