フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯の公式練習が26日、長野ビックハットで行われ、羽生結弦(20=ANA)が4回転を2本組み込んだ新しいショートプログラム(SP)を披露した。

 4回転サルコー、4回転トーループ+3回転トーループのコンビネーション、基礎点が1・1倍となる演技後半のトリプルアクセル(3回転半)と、すべてのジャンプを成功。2位に終わったGP第2戦からわずか1カ月で、新しいプログラムを形にしてきた。

 今季これまでのSPのジャンプは、トリプルアクセル、4回転トーループ、3回転のコンビネーションで4回転は1本のみ。GP第2戦スケートカナダでは、後半の2本を失敗。大幅に減点され、6位と出遅れた。

 今大会で3位以内なら、3連覇がかかるGPファイナル(12月・バルセロナ)出場が決まる。高難度の構成にあえて挑戦し、18歳の金博洋(中国)らライバルをSPから引き離す。