GP連勝を狙う浅田真央(25=中京大)にとっては不満の残るショートプログラムとなった。

 冒頭のトリプルアクセルで転倒、中盤の3回転ルッツもシングルとなった。本来の実力を発揮できなかった。SPの自己ベストより15点以上も低い62・50点。

 演技を終えた浅田は「(トリプルアクセルの)入りは悪くなかったと思ったけど、着氷があまかったかな」と反省点を口にした。

 トリプルアクセル失敗後は、気を取り直し続く3回転-3回転のコンビネーションジャンプを成功させた。それでも高みを目指す浅田だけに「(3回転のコンビネーション成功は)課題の1つだったので良かったけど、本番で3つ決めないといけないので、課題はまだまだある」と厳しい表情だった。

 中国杯で優勝している浅田は、今大会で4位以内に入れば、自力でのファイナル出場となる。「たくさんの経験をしてきているので、気持ちを切り替えて頑張りたい」。浅田が28日のフリーへ巻き返しを誓った。

 宮原知子は、会心の演技で自己ベストとなる69・53点、首位スタートをきった。木原万莉子は54・96点で10位。

<女子ショートプログラムの順位>

(1)宮原知子(日本)69・53

(2)コートニー・ヒックス(米国)65・60

(3)アシュリー・ワグナー(米国)63・71

(4)浅田真央(日本)62・50

(5)長洲未来(米国)61・10

(10)木原万莉子(日本)54・96

 ◆GPファイナル進出条件 6大会あるGPシリーズで、出場2大会の合計ポイント上位6人がファイナル(12月、バルセロナ)に進出する。パリ同時多発テロによってSPのみで打ち切りとなったフランス杯に出場した選手が7位となった場合は、特例措置としてファイナル出場が認められることになっている。