女子63キロ級の田代未来(21=コマツ)が不満の残る銅メダルに終わった。

 「どこかで自分に変な圧をかけていた」と初戦から動きが硬く、下半身の安定感もない。感じていた不安は準々決勝のバルコワ(ロシア)と組み合って、現実に。無理に内股で崩そうと深く踏み込んだところを返され、1分50秒過ぎにすかされて技ありを許すと、2分19秒に横分で一本負けした。

 その後は敗者復活戦、3位決定戦と連勝して3位に食い込んだが、世界選手権と同じ展開に、「負けて良い柔道出ているのが多い」と気持ちの持ちようを課題に挙げた。リオデジャネイロ五輪の代表争いでは大きくリードを奪っているが、「自分に自信を持って挑める精神状態になるように鍛えていきたい」と期した。