ラグビー日本代表の次期ヘッドコーチ(HC)候補に挙がっていたジェイミー・ジョセフ氏(46)が、最有力候補となったことが15日、分かった。ジョセフ氏は今年、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のハイランダーズの監督として、チームをリーグ初優勝に導いた。日本協会が決定のめどとしてきた17日の理事会には間に合わないため、年内の合意を目指す。

 ジョセフ氏はニュージーランド代表で20キャップ、日本代表で9キャップを持つ(当時は他国代表のキャップを持っていても、異なる国の代表になれた)。96~02年は日本のサニックスでプレーしていたこともあり、日本のラグビーに精通する人物でもある。

 当初、ジョセフ監督は今季までハイランダーズを率い、その後日本代表HCに就任することを望んでいたという。ただSRは最長で来年8月までかかるため、すでに同6月に決まっているスコットランドとのテストマッチに間に合わないなど問題があった。日本協会によれば現状で交渉は最終段階だといい、就任時期や報酬などの部分で詰めの交渉をしているとみられる。

 日本代表と並行して人選を行っているSRの日本チーム「サンウルブズ」のHCは、元ニュージーランド代表のマーク・ハメット氏(43)に絞り込み、チーム概要を発表する21日までの決定に向け調整している。関係者によると、日本協会は代表、サンウルブズともに日本人のスタッフを入れたい意向を持っている。