東京都の舛添要一知事が25日、都庁で今年最後の定例会見を行った。2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の新計画に採用された建築家・隈研吾氏、大成建設、梓設計の案が、旧計画のザハ・ハディド案の構造と似ていると指摘されている問題について「建築の専門家じゃないので柱の付け方などは分からない」と前置きし、「キールアーチがないだけでもだいぶ違うな、というのが私の印象」と述べた。

 もともと「A案とB案も似ていると感じていたぐらい」と話し、「さまざまな意見はあると思う」と、あまり問題視しなかった。公募については「透明性が確保された」と信頼した。

 ただ、運営やレガシー(遺産)としていく議論が「足りてない」との見解を示し、「似ているということより、そちらの議論に集中すべきだ」と話した。レガシーのためなら「修正はありうると思う」と語った。