競泳背泳ぎの入江陵介(25=イトマン東進)が早期の「昨年超え」で五輪に弾みをつける。

 10日、米アルバカーキの高地合宿から成田空港に帰国。標高1800メートルの高地では1日最大1万4000メートルの泳ぎ込みを敢行。「泳ぎがはまりつつある」と手応えをつかんだ。

 今年の最初のレースは来月12日開幕のきらら杯(山口)になる。「そこで一発良いタイムを出したいな。良くなかった去年のタイムはクリアしたい」と目標を掲げた。昨年は金メダルが期待された世界選手権でメダルなし。ベストタイムも200メートルが1分54秒62、100メートルが52秒99とアジア大会2冠の2年前のタイムをともに下回った。

 まずは早期に昨年の自分を超え、リオデジャネイロ五輪代表選考を兼ねた4月の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)、五輪本番に勢いをつけたい。「去年はケガがあったけど、今年は良い練習が積めて充実している。ワクワクさはある」と明るい表情だった。