卓球の全日本選手権が11日、東京体育館で開幕した。

 男子シングルスに出場する水谷隼(26)は、最多に並ぶ8度目の優勝を目指す。開会式で選手宣誓を行った水谷は、女子シングルスに出場する石川佳純(22)とともに式後の会見に出席し、「この2週間でとくにレシーブをみっちり練習してきた。まだ万全ではないが、14日にはベストパフォーマンスができるようにしたい」と意気込んだ。石川は「リオ五輪まであと1年を切っている。出る試合すべてを五輪だと思って臨みたい」と話した。

 同じく女子シングルスに出場する福原愛(27)は、ケガで欠場した前回大会を観客席から見て「なんでコートにいないんだろうと自分にいらだちもあったし悔しかった」と振り返った。ロンドン五輪があった12年に全日本を初制覇。再びやってきた五輪イヤーでの全日本へ、「すごくいいイメージがある」と笑顔を見せた。「去年の分まで目いっぱいコートで頑張りたい」と、3度目の優勝を目指して気合を入れた。