千葉県の森田健作知事は5日、都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)とのパートナー都市協定の調印式に出席した際、2020年東京五輪の追加種目候補になったサーフィンの千葉県開催に、並々ならぬ意欲を示した。

 「非常に波がいいんです。千葉県のことを考えると、何とか持ってきたい。(県内の)首長からも強い要望がある」と、隣に座った竹田恒和JOC会長に猛烈にアピールした森田知事。竹田氏は「組織委員会が5つの競技を、(追加競技として)IOCに申請した段階。リオ五輪前のIOC総会で、正式に決定する。まだ決まったわけではありません」と述べ、「私はサーフィンは素人だが、千葉県は国際大会も開催されている。有能な海岸があると聞くが、決定段階ではない」と、慎重なコメントにとどめた。

 これに対し、森田知事は「何が何でも(千葉に)というのではなく、大事なのは五輪を成功させることだ」としながらも、「千葉が、そのために何を協力できるかということだ。万が一、千葉が(サーフィン会場に)選ばれたら、全力を尽くしたい」と強調した。

 千葉県は3日に、大会組織委員会に、千葉でのサーフィン実施を求める要望書を提出している。一方、サーフィン会場には、神奈川、愛知、宮崎各県なども名乗りをあげている。

 千葉県ではこれまでに、五輪でのフェンシング、レスリング、テコンドーの開催が決まっている。この日は、都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)とのパートナー都市協定の調印式に出席。同協定は、JOCと各自治体が、国際競技力向上や五輪運動の推進などで、連携と支援を行うのが目的。千葉県は、20番目のパートナー締結都市となった。