競泳の金藤理絵(27=Jaked)が6日、オーストラリアのパースで行われた3カ国対抗最終日の女子200メートル平泳ぎを2分20秒04の日本新記録で制した。従来の記録は12年ロンドン五輪での鈴木聡美(ミキハウス)と、高速水着時代の09年に金藤が出した2分20秒72。昨年の世界選手権の渡部(JSS立石)の優勝タイムも大幅に上回り「素直にうれしい」と喜んだ。

 北京五輪で入賞したが、ロンドン五輪は代表すら逃した。涙に暮れた代表選考会から4年。リオデジャネイロ五輪の年を迎え「今年で最後と決めている」と覚悟を決めて、最近は多い日で1日20キロの泳ぎ込みと2時間の筋力トレーニングをこなす猛練習を積んでいる。

 早速結果を出して女王の渡部に挑戦状をたたきつけ「このタイムがライバルの刺激になれば」と力強く宣言。4月の日本選手権に向けた調整段階ながら、1月にマークした2分21秒29の好記録に続いて好調ぶりを示し「あとは気持ち次第。この気持ちを保てるよう練習していきたい」と勝負の春を見据えた。