2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画に聖火台が忘れられていた問題で11日、森喜朗大会組織委員長(78)は「遠藤さんが(対応を)引き取ってくださった」と身内でもある遠藤利明五輪担当相を持ち上げた。都内の講演で、「(組織委は)リオからの引き継ぎ準備で忙しい時期。その後に処理する予定で、むしろ早い対応だった」と述べた。

 森氏は、東日本大震災で被災した宮城県石巻市に貸し出されている1964年東京大会の聖火台を再利用させたい意向も示した。追加費用については、「国立だから当然、国の負担になる」との見解を示した。

 聖火台をめぐる騒動では、「組織委員会ばかりが悪者」「私が悪い」と批判の矢面に立たされてきた森氏。事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)の責任を指摘し、「一番悪いのは馳浩」と批判。JSCを所管する文部科学相に苦言を呈していた。