機内で焼き肉、すし、ラーメン!? リオデジャネイロ・パラリンピックに出場する、車いすラグビー日本代表の池崎大輔(38)が12日、東京・赤坂の日本財団パラリンピックサポートセンターで行われた、日本航空と日本ウィルチェアラグビー連盟との「オフィシャルパートナー契約会見」に出席し、機内食をリクエストした。

 日本航空は64年の東京大会以降、航空輸送事業を通じて五輪・パラリンピックをサポートしてきた。05年には日本パラリンピック委員会(JPC)のオフィシャルパートナーとなり、選手らの輸送支援などを行ってきた。

 リオ大会でも同社を利用するため、池崎は「個人的な要望ですが…」と前置きしつつ「機内では大好物の焼き肉やすし、ラーメンを食べたいです」と要望し、報道陣らの笑いを誘った。これを受け、同社の大川順子代表取締役専務執行役員は「関係各所に確認して、実現できるよう頑張ります」と笑顔で回答。同社は既に、大勝軒のつけ麺などのラーメンは提供している。

 車いすラグビー日本代表は昨年11月の「アジア・オセアニア選手権」で優勝。現在、世界ランキングは3位で、リオ大会もメダル獲得が期待される。池崎は「JALさんのように世界へ羽ばたけるよう精進します。精度を高めて、良い結果を報告します」と意気込んだ。

 また、同社は20年東京五輪・パラリンピックを応援するための「JALスポーツアンバサダー」の結成を発表した。社員が障がい者スポーツ大会を観戦したり、積極的に体験イベントなどに参加し、選手らとの交流を図るという。車いすバスケットの体験会に参加したことがある、客室乗務員の大堀絵美子さん(29)は「スポーツには人を成長させる力があります。障がい者スポーツを通じて、これからのサービスに生かしたいです」と話した。