前日のショートプログラム(SP)で史上初の4回転フリップを成功させた宇野昌磨(18=中京大)が、2日連続で同ジャンプを決めた。

 冒頭の4回転フリップに加え、後半に2本の4回転トーループ、3回転半(トリプルアクセル)+1回転ループ+3回転フリップの難しい連続ジャンプを組み込むなど、これまでになかった高難度のプログラムに挑戦。後半の4回転で着氷が乱れるなどミスはあったが、フリー歴代4位に相当する自己ベストの192・92点をマークした。SPと合わせた合計点は、歴代3位にあたる298・66点だった。

 3週間前の世界選手権では、思うような演技が出来ず7位に終わり、悔し涙を流した。今季最終戦での最高の演技に「こんなにすがすがしく締めくくれると思わなかった。うれしい」と笑顔で話した。「自分でもまだまだ点が伸びると思う。上があると実感できた」と平昌(ピョンチャン)五輪プレシーズンの来季へ、大きな自信をつかんだ。