初の五輪出場を目指す女子58キロ級の安藤美希子(23=いちご)が、大会3連覇を好記録で達成し、代表の座へ大きく前進した。スナッチ92キロ、ジャーク119キロのトータル211キロは世界ランキング7位に相当する。女子の代表枠は4。内定している48キロ級の三宅宏実をのぞいた3枠で、安藤は1番手につける。代表選手は28日の理事会で決まる。

 安藤はジャーク1回目で118キロをマークし3連覇を決めると、2回目も119キロをスパッと決めた。3回目は日本新記録を狙って125キロにトライしたが失敗。それでも3月に38度5分の熱とせきで1週間寝込んだように、ここまでの調整難を考えれば弾みがつく流れだ。「今日のコンディションはマックスと比べると4割くらいです。本当なら最後の125も挙げてなくてはダメ」。12年ロンドン五輪はあと1歩で代表を逃した。「今は大きなことは言わず、決まるまでは待ちたいです」。はやる気持ちは胸にしまい込んだ。