柔道男子100キロ超級でリオデジャネイロ五輪代表の原沢久喜(23)が危機感をにじませた。

 12日、宮崎県のKIRISHIMAツワブキ武道館で開催された全日本実業団体対抗最終日の男子1部に所属する日本中央競馬会の一員として出場。5人制のトーナメントで3試合戦い、7年ぶり3度目の優勝に貢献したが、「自分の内容は駄目だったが、チームとしての結果はうれしい」。人生初という団体日本一にも喜び控えめだった。

 3試合中2試合で一本勝ちしたが、体調は万全ではなかった。先月下旬にマスターズ大会のため訪れたメキシコで気管支炎を患い、完治していない。薬や空気清浄器を購入するなどしたが、「呼吸が苦しくなるときがある」とスタミナに不安を残す。五輪へ追い込む時期を作る必要があると感じており、今日13日から始まる代表合宿では、「無理してでも追い込まないと」と口元を引き締めた。