日本バレーボール協会は27日、リオデジャネイロ五輪の女子日本代表12人を発表した。真鍋政義監督(52)は守備力を重視し、リベロが本職の佐藤あり紗と座安(ざやす)琴希を選出。レシーバー制を採用するため、サイドアタッカーを1人減らした。リベロが1人だったロンドン五輪は攻撃的バレーで銅メダルを獲得したが、今回は守備的布陣で金メダルに挑戦する。

 真鍋監督は決断した。レシーバー制を採用し、金メダルに挑む。

 真鍋監督 今回はリベロプラス、レシーバーということです。現状では佐藤、座安のどちらかがリベロで、どちらかがレシーバー。そういう戦略、戦術を使っていく。

 いかにして得点するかではなく、いかに拾うか。五輪直前に佐藤、座安のどちらかをリベロに登録するが、2人の役目は明確だ。相手にサービスエースを与えない。味方のサーブでは、相手のスパイクを拾う。守れる2人が、重要局面ではリベロ、レシーバーとして同時にコートに立つ。

 真鍋監督 世界大会の1セットで、レシーバーは3回しか使えませんけれども、どれだけその3回を重要視するか。ディフェンスは、残り40日で集中して準備します。

 攻撃が不調になった時の交代の選択肢が減るデメリットを考慮しても、守備強化を重視した。

 ◆バレーボールの交代ルール 1セットで6回まで可能。ただし先発メンバーは自分と交代した選手としか交代できない。AがBと交代して1回、BがAと交代して1回とカウント。従って、レシーバーを使えるのは1セット3回まで。