リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=東洋大)が「リオ超え」を宣言した。8月31日、都内で「上月スポーツ賞」の表彰式に出席。9月2日から五輪後初の実戦として日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)に出場する。銀メダルだった200メートル個人メドレーに関しては「五輪が遅すぎた。五輪の時よりタイムは出る」と話した。

 五輪では瀬戸大也(22=JSS毛呂山)との争いだった、競技初日の400メートル個人メドレーに照準を合わせた。金メダルの目標は達成した一方で、持久力中心の強化の反動か、スピードは普段より出ない。続く200メートル自由形は7位。金メダルを狙った200メートル個人メドレーは1分56秒61と、自身の日本記録より1秒5以上遅れ、マイケル・フェルプス(31=米国)に約2秒差の銀メダルだった。

 金メダルとともに、最後の五輪となるフェルプス超えを誓っていただけに、金、銀、銅と3つのメダルを取った喜びとともに、悔しさも募った。8月16日に帰国すると同18日からは日本学生選手権に向けて練習を再開。「スピードは五輪より確実に、今の方が出ている」と五輪を超えた状態に仕上げた。五輪後、初の大会で、萩野が金メダリストの風格を見せそうだ。