男子200メートル平泳ぎで渡辺一平(19=早大)が2分8秒89で優勝し、今大会3冠を獲得した。リオ五輪では同種目準決勝で2分7秒22の五輪新記録でトップに立ちながら、決勝はメダルを意識して6位。4年後の東京五輪へのスタートとなる今大会では攻めのレースで目標の3冠を達成した。

 東京五輪金メダルへ、19歳が最高のスタートを切った。リオで五輪記録を出した男子200メートル平泳ぎで、渡辺は攻めのレースを展開。100メートル平泳ぎ、400メートルリレー、同メドレーリレーに続く優勝を決めた。五輪準決勝では五輪記録も決勝は6位。屈辱の決勝レースは携帯電話に保存し、繰り返し見ている。「準決勝は決勝に残るためのがむしゃらさがあったが、決勝はメダルを意識して、消極的になった」。五輪の疲労が残る今大会だったが、その反省を生かし、積極的な泳ぎで3冠を獲得。「タイムは納得いかないが、思い切ったレースはできた」と収穫を口にした。