女子棒高跳びの世界記録保持者で、リオデジャネイロ五輪から締め出され8月に現役引退を表明したロシアのエレーナ・イシンバエワさん(34)は28日、ロシア陸連の会長選に立候補すると表明した。ドーピング問題でロシア陸連の資格停止処分を続ける国際陸連に、解除を働き掛けたいという。インタファクス通信などが伝えた。

 会長選は12月9日に行われる予定で、「ロシアの選手が国際大会で再び競技できるようにし、国の名誉を守りたい」と決断の理由を説明した。組織再建にも意欲を示し、スポーツから政治の影響を排除したいと訴えた。

 イシンバエワさんはドーピング問題で自らの潔白を主張し、連帯責任で五輪から排除するのは不公平だと訴えていた。

 8月には、国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員とIOC委員に選出されている。