日本スポーツ振興センター(JSC)は6日、2020年東京五輪などに向けて若手有望選手を海外で集中的に強化する新事業の対象に、陸上男子短距離で17歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高)や、卓球の女子で16歳の平野美宇と男子で13歳の張本智和(ともにエリートアカデミー)、柔道男子の19歳、阿部一二三(日体大)ら7人を選んだと発表した。

 23歳以下で20年まで継続して活動できることなどが条件で、指導者やトレーナーとともに国外に長期滞在して鍛える。卓球の2選手は中国に渡る。他に柔道女子で21歳の芳田司(コマツ)、テニスの男子で18歳の綿貫陽介(グローバルプロTA)、女子で14歳の佐藤久真莉(CSJ)が派遣される。

 東京大会でメダルを獲得できる競技を増やすため、重点的に強化費を投じ、戦略の立案や成果を検証する「次世代ターゲットスポーツの育成・強化」事業の対象に、五輪の競泳女子自由形と新体操女子団体、パラリンピックの車いすテニス女子を追加したことも発表された。