フィギュアスケートの近畿選手権が8日、大阪・高石市の府立臨海スポーツセンターで行われジュニア女子の紀平梨花(14=関大KFSC)が64・44点でSP3位につけた。9月に女子史上7人目のトリプルアクセルを成功させた新星は、今日9日のフリーで3回転半と3回転トーループの連続ジャンプ挑戦に意欲を見せた。決めれば“女子世界初”の偉業達成となる。

 観客席495席のスケート場で、紀平は丁寧に言葉を紡いだ。「調子が良ければ(トリプル)アクセルに(トリプル)トーループを付けるかもしれません」。過去に国際スケート連盟公認大会での成功例はなく、今回は非公認大会ながら決めれば“世界初”。あどけない表情と対照的にビッグな宣言が飛び出た。

 この日はダブルアクセルなどを決め「ジャンプは良かった」と好感触。先月のジュニアグランプリシリーズ・スロベニア大会での3回転半成功で「自信がついた」と言う。憧れる浅田真央“2世”の声には「そんなに気にしていないけれど、うれしい」と照れる14歳。18年平昌五輪は年齢制限で届かないが、22年北京五輪へ、底知れぬ潜在能力が披露されるかもしれない。