体操の全日本シニア選手権最終日が15日、東京体育館で行われ、8連覇を目指したコナミスポーツクラブは2位に終わった。加藤凌平(23)らリオ五輪団体メンバー3人を擁するコナミだが、エース内村航平(27)の負傷欠場もあって苦戦。加藤は個人総合初優勝で意地を見せたが、田中佑典(26)山室光史(27)が得点を伸ばせなかった。

 加藤こそ貫禄の優勝を果たし「大過失なくできて良かった」と話したが、個人総合15位の田中は「ただただ練習不足」。同17位の山室は「年もとって、心も体も疲れていた」と苦笑い。リオ五輪後初の大会で、スタンドにファンも詰めかけたが「期待に応えられなかった」と田中。肩で息をし、足がもつれるなどボロボロだった。

 もっとも、金メダリストの意地はある。11月の全日本団体選手権に向けて加藤は「(内村)航平さんも合わせてくる。4人いるチームで負けたくない」と昨年4位に終わった大会でのリベンジを誓った。「今は30%くらい。あと1カ月で、五輪に近いレベルまでもっていきたい」と田中も団体優勝に向けて話していた。