リオデジャネイロ五輪競泳400メートル個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也(22=JSS毛呂山)が16日、地元の埼玉・毛呂山町で開催された「五輪報告会」に参加した。

 ホールでの町民特別栄誉賞の授与式後には、隣接する出雲伊波比神社で、馬に騎乗しながら弓矢で的を射る伝統の流鏑馬(やぶさめ)を披露。小学校5年生の時に町の代表として行って以来、約11年ぶりの挑戦を見事に成功させ「馬がちょっと右側を走ってしまって(的までの距離が)ちょっと遠くなってしまったけれど、うまく当てられてよかった。100点かなと思います」と、伝統衣装をまといながら笑顔を見せた。

 リオから帰国後もW杯を転戦する多忙の中、約30分間の練習を3度行っただけで、成果を出した。今後は乗馬などもトレーニングに取り入れることも検討し「大河ドラマとか時代劇とか、馬に乗った戦のシーンとかやってみたい。昔の日本人ぽい顔だとか、着物が似合うとか言われることも多いので、そんなチャンスがきたらいいなと思います。歴史とか詳しくないので勉強しないと」。さらなる新しい挑戦にも意欲を見せた。

 特別栄誉賞は過去2度の世界選手権優勝時に続き3度目。今回は副賞で毛呂山産のコシヒカリ180キロ、純米もろみ酒(4・5リットル)3本、豚肉セット、ユズ入りうどんなどの副賞も受賞した。「自分が育った大好きな町。東京五輪は毛呂山のかたたちも応援にきてもらえる五輪。金メダルをもって帰ってきて、また流鏑馬をやりたい」と、頂点を誓った。