グランプリ(GP)シリーズの第1戦スケートアメリカに出場する浅田真央(26=中京大)が19日、調整していたカナダ・トロントからシカゴ・オヘア国際空港に到着した。「初戦をもう終えているので、気持ちは楽かな。初戦で出た課題をクリア出来れば、次につながる」と明るい表情をみせた。

 今季初戦のフィンランディア杯(10月7~9日)では左膝痛による調整不足で、ショートプログラム(SP)、フリーともにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避し、2位。そのままトロントに向かい、振り付けのローリー氏とともに修正に入っていた。

 浅田は今大会も「(トリプル)アクセルは入れない」と明かした。ただ、ジャンプの調子は上がっているようで、3回転半を演技に組み込むには「もうちょっと」とした。

 トロントでは、フィンランディア杯で最高レベルの4を取れなかったステップ、スピンの練習を重点的に行うとともに、より滑りやすくなるよう振り付けも変更した。「取りこぼしたところを今回のスケートアメリカでしっかり取るのが目標」。ジャンプがまだ本調子でない分、それ以外の要素をさらに磨き、全体の完成度を高めていく構えだ。