日本ラグビー史上屈指のスター選手として活躍し、日本代表主将、監督も務めた平尾誠二氏が20日、53歳で死去した。同大時代には同期として、社会人ではライバルとして戦った元日本代表WTB東田哲也氏(54)も、親友の急死を悼んだ。

 「前から体調を崩してるのは、よく知っていた。その中で快方に向かっていると信じて、昨日もメールをしたところでした。久しぶりに食事をしようと送ったけど返事が返ってこなかった。その矢先で。良くなることを信じていた中で、こういうことになって現実を突きつけられ、残念でしょうがない。いろんな先生、素晴らしいドクターについてもらい、東洋や西洋のいろんな治療をしてもらって良くなってることを期待してたので。残念です」と無念さをにじませた。

 高校日本代表時代から互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲だった。「最初に見た時は、キレ味のある選手だと思った。大学では同じチームで、彼の発想力、ゲームリーダーとしても頼もしかった」と懐かしがり「良きチームメートであり、良きライバルでした」と目を潤ませた。