新極真会主催の第48回全日本空手道選手権の最終日が23日、東京体育館で行われた。男子では入来建武(21=新極真会東京城南川崎支部)が、決勝で昨年の世界王者島本雄二(26)を破って悲願の初優勝を果たした。未勝利の難敵島本雄に対し、強烈な蹴りと突きを次々と繰り出し、最後は激しいラッシュで圧倒。優勝インタビューでは「絶対に優勝したかった。支部のみんなには本当に…ありがとうございました」と感極まり涙した。

 女子は将口恵美(26)が4年ぶり4回目の優勝を飾った。決勝では小柄ながら強烈な突きが持ち味の菊川結衣(18)に対し、真っ向から打ち合い、再延長の末に勝利。優勝した12年大会以降の4年間は故障が続き結果が出ない厳しい時期を過ごしていたが「昨年の全世界空手道選手権が終わり、1度は引退を決意した。周りのみなさんにもう少しやってほしいと言われて、続けることにしました。優勝できるとは思ってなかったので本当にうれしい」と歓喜の涙を流した。

 今大会は来年7月の全世界ウエート制空手道選手権(カザフスタン)の日本代表最終選考を兼ねており、近日中に日本代表が決まる。