2020年東京五輪・パラリンピックの開催費用を検証している東京都の調査チームは26日、都庁で日本カヌー連盟の幹部に、ボート、カヌー・スプリント会場の見直しについて説明した。連盟側は現行計画通り、都内臨海部に建設予定の「海の森水上競技場」で開催するよう求めた。

 調査チームは会場について、「海の森水上競技場」と、宮城県登米市の長沼ボート場を検討。<1>海の森で現行計画よりコストを削減した上で恒久施設として整備する<2>海の森を仮設施設として整備する<3>長沼ボート場に会場変更して整備する-の3案に絞り込んでいる。

 日本カヌー連盟は17日、国際オリンピック委員会(IOC)が承認した海の森が「最適な会場であるという基本姿勢に変化はない」とする声明を発表した。

 東京都の小池百合子知事は25日、海の森を含めた3会場の見直しについて、都の調査チームが今月中にも複数案を示す方針であることを明らかにした。