2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が9日午後の理事会で、追加種目となった野球・ソフトボールの1次リーグの福島県開催を承認する見通しであることが分かった。

 理事会後、組織委の森喜朗会長が福島県の内堀雅雄知事と会場などを協議する。福島、郡山、いわきの3市が候補に名乗りを上げており、福島市で最終調整されている。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長が来週に来日し、福島市のほか郡山市の球場を視察する予定。

 組織委は競技団体や自治体との調整を経て、12月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で計画承認を目指す。野球・ソフトボールは横浜スタジアムを主会場とする方針が固まっているが、10月に来日したIOCのバッハ会長が「(東日本大震災の被災地で)例えば日本チームが参加する野球の最初の試合をやれば、パワフルなメッセージの発信につながる」と話していた。