女子SPで宮原知子(関大)が貫禄の演技で首位発進だ。後半の3回転ルッツ-3回転トーループを含め3つのジャンプすべて完璧。国際スケート連盟(ISU)非公認ではあるが、GPファイナルでの自己ベスト74・64点を上回る高得点。「今季一番いいSPができた。(地元開催で)学校の先生、友達や家族がせっかく来てくれたのでまた見に来たいと言ってもらえる演技をしたかった」。

 11月下旬のNHK杯から今大会で1カ月で3大会目。フランスからの帰国時に「ちょっと疲れをとらなきゃきつい」と1日だけ休みをとった。「眠れるなら寝てみよう」。頑張り屋さんの18歳が1日を寝て過ごす休日にトライ。しかし結果は「朝9時に目が覚めました…」。練習の虫は休むことがちょっぴり苦手だ。

 今日25日のフリーは3連覇がかかる。3連覇以上は浅田真央の4連覇以来(06~09年)。「明日が本当の本番。思い切って滑りたい」。エース宮原に死角はない。【益田一弘】