5戦全勝対決の天王山に敗れ、北都銀行(秋田)の初優勝の夢が絶たれた。

 今季リーグ戦5戦負けなしの米元小春(26)と田中志穂(24)の日本A代表コンビが、先陣を切った第1ダブルスを0-2とストレートで落として、流れをつかめなかった。続くシングルスの川上紗恵奈(19)、第2ダブルスの浦谷夏未(24)、松本麻佑(21)組とも、1ゲームも取れなかった。

 米元は「第1ダブルスはどれだけやっても落としちゃいけない立場」と肩を落とした。田中は「思うようなプレーをさせてくれませんでした」と言い、相手コンビの巧みな揺さぶりなどに、2人の持ち味の連続攻撃が影を潜めた。

 今季初黒星で3位に転落した。残りは1試合。12日の最終戦で首位の再春館製薬所(熊本)は1敗の2位日本ユニシス(東京)と対戦。再春館製薬所が敗れ、北都銀行が勝てば1敗に3チームが並ぶが、北都銀行はマッチ率とゲーム率で2チームを上回ることができないため、優勝が消滅した。原田利雄監督(53)は「トップに行くには1歩も2歩も足りない」と、現状を冷静に受け止めた。