世界ランク48位の日本が、同25位のイランに快勝した。司令塔を務めた身長167センチの富樫勇樹(23=千葉)が、平均身長197センチのアジアの強豪をかき回した。

 富樫は17年に入ってから、全日本総合選手権で優勝。Bリーグ初開催のオールスターでもMVPを獲得するなど、勢いに乗る。この日も素早いドリブルとパスで次々に味方の攻撃をお膳立てし5アシスト。自身もチーム最多の17点を挙げる活躍で攻撃をけん引。「コーチからも打てるときは打てといわれているので、思い切っていった結果。Bリーグができて初めての代表の試合ということで、東京オリンピックに向けてアピールしていけたらと思う」と話した。

 20年東京五輪へ自力出場を目指す日本男子は、5月の東アジア選手権、11月に始まる19年W杯中国大会予選を目標にチームを再建中。昨年11月に14年から指揮を執った長谷川健志氏がヘッドコーチを退任。現在はヘッドコーチを選定中で、協会技術委員会アドバイザーのルカ・パヴィチェヴィッチ氏(セルビア)が代行で指揮を執っている。今回の強化試合は15人が選出されているが、公式大会では12人に絞られるため、代表枠争いの意味合いも強い。11日もイランと対戦する。