ノルディックスキー・ジャンプ男子のエース葛西紀明(44=土屋ホーム)ら男子W杯代表が17日、平昌大会(韓国)を終え、帰国した。

 今大会は来年の平昌五輪のテスト大会。葛西は2戦ともに強い風が吹く悪場条件の中で風に恵まれず21、35位と結果にはつながらなかった。少々風邪気味とあってか、疲れた表情で新千歳空港に降り立ち「札幌2戦も風をもらえなかったし、どうも運がない。こういう条件での試合はどっと疲れがでる」と残念そうに話した。

 来年の平昌五輪と同舞台で結果を残せず少なからず不安を残した格好だが、自身は手応えもつかんでいる。14日の公式練習2回で130メートル、129・5メートルと安定したジャンプをみせた。21位に終わった初戦でも、1回目に130メートルで14位につけるなど、かみ合えば上位にいける可能性はある。「練習でいいジャンプは出ていたし、相性はいいと思う。調子を上げていきたい」と話した。

 19日には再び、22日開幕の世界選手権(フィンランド)に向け、欧州に出発する。「成績が出なくても頑張れるのは家族のおかげ。いつもラブパワーを送ってくれるので世界選手権は頑張りたい」と家族愛を浮上のきっかけにする。