女子500メートルで、小平奈緒(30=相沢病院)が自身の持つ国内最高記録を0秒31更新する37秒39の大会新記録で、1000メートルに続き、2冠を達成した。今季500メートルは国内外の大会で出場11レース全勝。同組だった五輪連覇中の李相花(27=韓国)には0秒31差をつけ、今季6連勝とした。

 レース後は日の丸を背負いながら場内を回った。「子供たちに少しでも記憶に残る大会にしたい。わたしが清水宏保さん、岡崎朋美さんに憧れたように」と、観客とハイタッチを繰り返した。

 強すぎるエースは、休む間もなく22日には、世界スプリント選手権(25、26日)の開催地カナダ・カルガリーに移動する。最大のライバル李は欠場するため、日本女子初の優勝は間違いないところ。高速リンクで有名なカルガリー。狙うは日本女子初の36秒台の記録。「どんな数字が見られるかを意識して、自分のスケートをしたい」と、どこまでも意欲的だった。