複合個人ラージヒルで渡部暁斗(北野建設)が2位となり、個人では自身初のメダルを獲得した。

 前半飛躍(ヒルサイズ=HS130メートル)で3位につけ、トップと54秒差で出た後半距離(10キロ)で優勝争いに絡んだが、ヨハネス・ルゼック(ドイツ)に競り負けた。ルゼックは個人ノーマルヒルとの2冠を達成した。

 世界選手権で複合の日本勢が個人メダルを獲得するのは1999年大会で銅メダルを手にした荻原健司以来9大会ぶり。

 渡部善斗(北野建設)は15位、渡部剛弘(ガリウム)は19位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は29位だった。

 距離男子15キロクラシカルの宮沢大志(ジェイアール東日本スポーツ)は40分24秒0で、トップと3分40秒0差の39位だった。リボ・ニスカネン(フィンランド)が36分44秒0で優勝した。

 ▽渡部暁斗の話 取れて良かった。いろんな状況が重なった結果。ラッキーだった。金メダルを取るには、もうちょっと実力が必要。

 ▽渡部善斗の話 (距離の最後の)4周目で体が止まってしまった。集団が大きかったので位置取りが難しかった。15位は内容的にはそんなにいいものではない。

 ▽渡部剛弘の話 スキーの選択をミスしなければ、もうちょっといい位置で走れたと思う。自分の力は全て出し切った。

 ▽永井秀昭の話 個人的には結果は残せなかったが、暁斗が結果を残してくれた。日本チームにとっても価値ある銀メダルだと思う。