フィギュアスケート世界選手権(ヘルシンキ)で、4月1日のフリーに備えた男子の練習が31日、行われた。

 ショートプログラム(SP)で98・39点で5位と出遅れた羽生結弦(22=ANA)は、SPで失敗した4回転サルコーのジャンプを入念に確認。単独で2度、連続ジャンプで2度と計4度跳び、すべて成功させた。現在首位のフェルナンデスとの差は10・66点。フリーでの逆転優勝には、今季まだできていない完璧な演技が求められる。今季5戦すべてで失敗している4回転サルコー-3回転トーループの連続技が決まり、4本のジャンプをすべてそろえられるかが、カギになる。

 歴代3位の104・86点をたたきだし2位発進した宇野昌磨(19=中京大)は、フリップ、ループ、トーループと3種の4回転を決めるなど、好調をキープ。出場2度目での初優勝へ、視界は良好だ。