日本レスリング協会の栄和人強化本部長は10日、リオデジャネイロ五輪48キロ級金メダルで1月に左足親指付近の手術を受けた登坂絵莉(東新住建)について、4連覇が懸かる世界選手権(8月・パリ)の代表選考会を兼ねた6月の全日本選抜選手権での復帰が微妙な見通しを示した。

 登坂はもう一つの代表選考大会だった昨年12月の全日本選手権を欠場している。栄強化本部長は「完璧に治っていない。この6月はちょっと危機というか…。世界選手権はもしかしたら(出場できない)」と語った。

 登坂はこの日に東京都内で行われた柔道女子日本代表との合同合宿に参加したが、別メニューで調整。今後に向け「目先の世界選手権を大事にするのか、2020年の東京五輪に向けて(治療に)集中するのか迷いがあるが、焦らずにやりたい」と慎重に述べた。