新潟アルビレックスBB(中地区4位)は57-80でサンロッカーズ渋谷(同3位)に大敗し、3連勝を逃した。57点は今季最少得点。残り8試合でSR渋谷とのゲーム差は3から4に広がり、ワイルドカード(各地区3位以下の中の勝率上位2チーム)でのチャンピオンシップ進出が遠のいた。第1クオーター(Q)で9-22とつまずいた流れを、最後まで取り戻せなかった。

 新潟がSR渋谷の分厚い守備の壁と、的確な攻撃に圧倒された。

 第1Qで9-22と大量リードを許した。第2Qはシューティングガード(SG)佐藤優樹(29)が4得点、パワーフォワード(PF)クリント・チャップマン(28)が7得点し、リズムをつかみかけた。だが第3Qに入ると、内と外をバランス良く攻める相手に翻弄(ほんろう)され、38-65と絶望的な27点差。第4Qは、そこから4点を詰めるまでで精いっぱいだった。

 第1Q、第3Qと新潟の外国人選手が1人のときに点差を広げられた。第2Q、第4Qのスコアは上回るが、点差を解消するまでには至らなかった。

 大阪戦(2月26日)の60-71を下回って、今季最少の57点。ターンオーバーは17個と、攻撃のミスが目立った。アシストは新潟の8に対し、SR渋谷は19。相手の形でボールを回された。庄司和広監督(42)は「つまらないターンオーバーが多かった。丁寧にプレーできなかった」と敗因を話した。

 これでSR渋谷戦には4連敗。ゲーム差は4に広がった。チャンピオンシップ進出も瀬戸際に追い込まれた。それでもポイントガード(PG)五十嵐圭(36)は「可能性がなくなったわけではない。気持ちを切り替える」と前を向いた。SG佐藤公威主将(33)は「もっとアシストを増やす展開にする」。今日16日はSR渋谷に一矢を報い、希望をつなぐ。【斎藤慎一郎】