フィギュアスケートの世界国別対抗戦が、今日20日に開幕する。19日は公式練習と日本代表の記者会見が行われた。

 3季ぶりに世界王者に返り咲いた羽生結弦が、凱旋(がいせん)演技を見せる。世界選手権のフリーで歴代最高点を出し、いいイメージで迎える最終戦。「SP、フリーとも精いっぱいの演技を目指す。経験をすべて出し、今シーズン最高の演技だったと思えるようにしたい」。今季まだ達成していないSP、フリー両方完璧にそろえた演技で、締めくくるつもりだ。

 自身の持つ世界最高点更新への意識は「特にない」としたが、この日の公式練習では課題とする4回転サルコーからの連続ジャンプを4度成功するなど好調。偉業達成の雰囲気は十分ある。この試合は「五輪シーズン前の最終調整という位置づけ」でもある。「ここでどれだけいいものをつかめるかが大事」。米国のチェン、中国の金博洋ら、平昌五輪の強敵となりそうなメンバーがそろう中、他を圧する演技で来季につなげる。