女子テニスのポルシェ・グランプリは26日、ドイツのシュツットガルトで行われ、元世界ランキング1位でドーピング違反による1年3カ月の資格停止処分から復帰した30歳のマリア・シャラポワ(ロシア)はシングルス1回戦で世界36位のロベルタ・ビンチ(イタリア)に7-5、6-3で勝った。

 主催者推薦でエントリーしたシャラポワは、処分が解けたこの日から競技が可能となった。代表に選ばれていた昨夏のリオデジャネイロ五輪にも出場できず、検査で禁止薬物のメルドニウムに陽性反応を示した昨年1月の全豪オープン以来となる実戦だった。

 国際テニス連盟(ITF)は2年間の資格停止処分を下したが、医療目的での使用で新たに禁止薬物に指定された事実も知らなかったと反論。スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えて故意の違反でなかったと認められ、処分期間が短縮された。

 予選を勝ち上がった世界ランク46位の大坂なおみ(日清食品)は1回戦で同7位のジョアンナ・コンタ(英国)に6-7、6-3、1-6で敗れた。