マリア・シャラポワ(ロシア)が勢いに乗ってきた。

 1年3カ月の資格停止処分から復帰2戦目は、過去6戦全勝と相性の良かったマカロワにストレート勝ち。「1回戦は感情的だったが、この試合は落ち着いてできた」という。チャンスとピンチ、それぞれの場面での集中力が光った。

 互いにサービスキープが続いた1セット目は6-5で迎えた第12ゲームで初めて訪れたブレークチャンスをものにした。第2セットは0-30とリードを許した5ゲーム目をジュースにもつれながらキープし、その後は一気に突き放した。

 9本のサービスエースを決めた一方で、7つのダブルフォールトと課題も残った。それでも「練習と実戦は違うので(2回戦まで)うまく滑り出せてうれしい」と30歳の元女王。シード選手が次々と敗退する追い風も吹き始めている。